概要

KS-THP1-Mはインターネット、クラウド対応の農業ハウス自動開閉器です。環境計測器KS-THP1の上位互換性があり、自動開閉とともに環境計測も行えます。WiFi無線通信によりネットワークに接続できるので煩わしいLAN配線の手間を省けます。

KS-THP1-Mはネットワーク対応なので別の圃場などで作業中の急な天候変更なのでハウスの開け閉めを行いたい場合、Androidスマートフォン用アプリケーション「KSRoller」をお使いいただくことでハウスに戻らずに開閉が行えます。

環境計測は温度,湿度,気圧を最大2系統、土壌電導度、土壌水分、土壌温度、Co2、日射から最大3系統の全5系統までを同時にモニタリング可能です。計測値の確認はeメールによる定期配信や警報配信、クラウドサイトへの自動アップロード、より高度な管理(一斉通知、警報等)ができる専用アプリケーション「KSMon」、手元で簡単に確認ができるAndroid用アプリケーション「KSWatch」、これらを使い合わせることができます。

サンプル(実験圃場リアルタイム計測情報)

自動開閉機能

1台のKS-THP1-Mで時間帯別(24時間1時間区切)に、温度・湿度・その他センサーひとつからの複合条件で最大4系統のモータを自動制御可能です。またモータ増設ボックスを追加すると1台のKS-THP1-Mで系統毎にさらに多くのモータを制御できるので連棟ハウスを1台のKS-THP1-Mで同時に開閉することも可能です。

開閉動作を行う各モータは、それぞれ独立した設定で自動開閉動作が行えます。開閉条件には温度湿度気圧センサ1系統とその他のセンサー1系統から組み合わせることが可能です。これにより、よりきめ細やかに施設の管理ができます。

KS-THP1-Mの各モデルと使用例は下記のようになります。これ以外にも谷換気・肩換気など様々な状況に対応可能ですのでご不明な点はお問い合わせください。

モデル 対応モータ数 使用例
KS-THP1-M2 2台
1重ハウスでの標準構成
初春の水稲育苗ハウス
通期施設野菜ハウスなど

1重ハウスでハウス左右をより
精度よく温度管理する場合
KS-THP1-M4 4台
2重ハウスの内ハウス外
ハウスの腰換気

2重ハウスでハウス左右を
より精度よく温度管理する場合

1重ハウスの2棟を
1台のKS-THP1-M4で管理

1重ハウスの肩腰の開閉
※別途肩用保持パイプ必要

便利な機能

KS-THP1-Mにはたくさんの便利な機能が搭載されています。これらの機能により施設の管理をより適切により省力化します。これらの機能は専用アプリKSRollerから簡単に操作ができます。

安全停止機能

KS-THP1-Mは各モーターを独立して監視しています。ビニールやハウスバンドなどを巻き込み施設に損害がでるような負荷が高まった場合に自動的に停止する機能があります。負荷検知はお使いの施設に応じた設定できるのでどのような施設でも対応できます。また停止時には専用アプリKSRoller上とメールで通知が入るのですぐに把握できます。

自動制御一時停止機能

KS-THP1-Mは各モーターを独立して制御しています。風向きや立地などで片側は少し開けたまま止めておきたい場合があります。そのような場合は自動制御一時停止機能で状態を一時固定することができます。

開閉設定調整

KS-THP1-Mは自動制御モードでは、センサー指定値を超えると自動的にモーターを制御しハウスの開閉動作を行います。作物の日々の管理では今日は温度を高めに管理したい、今日は低めに管理したい、ということがあります。

開強度調整機能 (ファームウェア:1.19.0529以降)

KS-THP1-Mは自動制御モードでは、指定温度を超えると自動的にモーターを制御しハウスの開閉動作を行います。温度差を検知時に1度に開ける幅の強弱を任意に設定できます。これにより季節や施設の立地環境などによる換気効率の違いを調整できます。

遠隔設定機能 (ファームウェア:1.19.0529以降、ソフトウェア開発中)

KS-THP1-Mはネットワークに繋がっていればその他の設定は遠隔から行えます。販売店様や複数台ご利用で一括管理が必要なお客様は遠隔地からパソコンやスマートフォンで設定可能です。

雨センサー対応 (ファームウェア:開発中)

KS-THP1-Mに雨センサー(KS-THP1-S7)を付けることにより、自動制御モードでは雨を検知した場合に自動的に閉めることができます。これにより不意の雨でも施設内の作物を守ることができます。

リモート操作アプリ「KSRoller」

KS-THP1-Mでの開閉操作や開閉感度の調整などはリモート操作アプリケーション「KSRoller」で行えます。

KSRollerは登録したKS-THP1-Mについて、個別や全台一括で操作したり調整することができます。

構成

  1. 環境計測器KS-THP1-M本体
  2. 開閉モータ&カップリング金具
  3. クライミング金具
  4. 温度湿度気圧センサーKS-THP1-S1
  5. 土壌電導度センサーKS-THP1-S2
  6. 土壌水分センサーKS-THP1-S3
  7. 土壌温度センサーKS-THP1-S4
  8. Co2センサーKS-THP1-S5
  9. 日射センサーKS-THP1-S6

その他、取扱説明書等

KS-THP1-Mは本体1と、必要数に応じた2〜3、選択可能なセンサー群4〜9から構成されています。センサーはモニタリングに必要なものだけ選択して使えるので無駄なコストを省きます。4の温度湿度気圧センサーKS-THP1-S1は最大2系統、その他のセンサーは最大3系統の中から選択いただけます。

制御ユニット各部詳細

  1. 本体
  2. センサーケーブル出口
  3. 電源ジャック
  4. 取付ステー
  5. モードスイッチ
  6. 動作確認LED

開閉モータ詳細

  1. モータ本体
  2. 回転軸
  3. ダイヤルパネル
  4. 取付口
  5. カップリング金具(軸用、取付口用)
  6. カップリング金具用固定ねじ
  7. クライミング金具(オプション)

環境計測機能

自動開閉機器KS-THP1-Mは温度・湿度・気圧・土壌電導度・土壌水分・土壌温度、Co2、日射データを無線LAN(Wi-Fi)を通して、メールやクラウドシステムなどに配信することができます。これにより最新の計測値がいつでもどこでもパソコンやスマートフォンから確認できます。

自動開閉機器KS-THP1-Mは以下の配信機能がお使いいただけます。

  1. 電子メール
  2. 計測毎に指定の項目値が下記のように配信されます。一般的な認証型SMTPサーバがご利用可能です。

    表題<-ステーション名->
    本文
    <-ステーション名->

    <-警報内容->

    <-センサー名-><-項目名->:<-計測値->

    ・計測項目分

    <-センサー名-><-項目名->:<-計測値->

    (<-計測時間->)

    ※ 警報内容は警報情報がある場合に限ります。
    ※ ”<-”から”->”間は設定により引用されます。
  3. クラウド型チャートアプリケーション
  4. 次のクラウドサービスに対応しております。

    アンビエントデーター株式会社 「Ambient」

    無料で利用できるクラウドチャートサービスです。最大8種のデータを簡単な操作で様々な形式のグラフで確認できます。データ保存期間は約1カ月で、一括ダウンロード機能があります。ダウンロードしたデータはExcelなどで分析が可能です。

    株式会社ソラコム社 「SORACOM Harvest」

    SORACOM Harvestは閉じた回線内でクラウド接続するクラウドチャートサービスです。専用SIMで通信するので機器をインターネットにさらす必要がなく危険性が低くなります。また同社が提供するSORACOM Lagoonを使えば警報メールや詳細なアラート機能を使用できます。

  5. スマートフォン用モニタリングアプリ 「KSWatch」
  6. Androidスマートフォンで手軽に複数のKS-THP1の現在値が確認できるモニタリングアプリケーションです。作業中の確認が手軽にできます。こちらは無償で配布しております。

    メイン画面 設定画面
  7. 多機能モニタリングアプリ 「KSMon」
  8. Windows用モニタリングアプリケーションです。計測値のグラフ表示はもちろん、一覧や集計、より細かなメール配信機能、警報機能、計測値グラフや値のFTP自動アップロード、ホームページの自動更新機能などがあります。ローカルなネットワーク網でもご利用できますので自設備だけでシステムが完結し、様々な機能が使えます。

    またKSMonはサブアプリケーション群により独自にカスタマイズが可能です。計測値をトリガーとして各設備の各設備のON/OFFや命令配信なども可能です。

    詳細は別途KSMonカタログ等をご参照ください。

    KSMon メイン画面
    KSMon リスト画面
    KSMon グラフ画面

WEB設定画面

難しそうな設定はブラウザから本機にアクセスすれば簡単に行えます。

トップメニュー Wi-Fi設定画面 データ転送設定画面

自動開閉設定 開閉制限設定 開閉テスト

開閉条件設定

センサー設定画面 メール通知設定

運用

セットアップが完了したら電源を入れた直後から計測を開始し、指定のデータ配信を開始し、モータの制御を行います。データ転送を行う設定にした場合は設定に従って正しく配信された計測値を確認できるかご確認ください。データ転送を行っていない場合はKSWatchを使って現在値が正しく計測しているか確認してください。

さらにKSRollerを使ってモータが正常に稼働するか確認します。開閉動作が逆になったり、最大幅まで開閉が行えるか確認してください。

電源投入直後、起動を示す運転ランプ点滅があり、その後間もなく運転ランプが点灯し1回目の計測と制御を開始します。2回目以降は指定したインターバルで正時(間隔が1時間の場合は毎時00分、間隔が10分の場合は毎時10分、20分、30分〜に計測されます)に計測および配信、モータ制御を行います。一回目の測定が終わったら設定どおり計測値が配信され、開閉動作が行われているか確認してください。

機器仕様

センサー部

項   目 詳   細 備   考
温度・湿度・気圧センサ 温度
測定範囲:-40℃〜85℃
精度:±0.5℃(25℃)±1.0℃(その他)
分解能:0.01℃
湿度
測定範囲:40%RH〜100%RH
精度:±3.0%RH 分解能:0.008%RH
気圧
測定範囲:300hPa〜1100hPa 精度:±1.0hPa
土壌電導度センサ 0〜4095(空中:0 水中:約1500〜) 生値(EC値ではありません)
土壌環境により変動あり
土壌水分センサ 精度:±3%VWC(8dS/m以下の砂質土壌)
砂、ローム、黒ボクに対応
防水
土壌環境により変動あり
土壌温度センサ 精度:±2度℃ 先端部防水
二酸化炭素センサ 0〜2000ppm
精度:±3%
日射センサ 0〜1000W/u
精度:±10%
防水

巻上モータ部

ハウス長 〜50m 〜100m 〜120m 〜160m
消費電力 50W 80W 100W 130W
トルク 40N.m 60N.m 80N.m 100N.m
巻上 速度3.8rpm
回転リミット35回転
速度2.8rpm
回転リミット35回転
巻上長 巻上パイプ19Φ時約2m、25Φ時約2.7m、32Φ時約3.5m
電圧 DC 24V
サイズ 225mm × 95mm × 150mm
重量 3.3kg

制御ユニット部

サイズ 280mmx380mmx130mm 突起等除く
重量 3〜6kg(ケーブル除く) 構成による
電源 商用電源100V〜200V
動作環境 温度:-20℃〜50℃ 簡易防水 ただし結露しないこと
インターフェイス Wi-Fi(802.11 b/g/n/e/i)
機能 測定間隔:2分〜4時間間隔
測定値校正(1次)
オフセット追加
出力:ストリーム出力、メール通知、クラウド出力
自動時刻同期
ブラウザから簡単設定
スマートフォンから簡単確認
自時刻動同期はNTPサーバ必須
アクセサリ ボックス固定金具(柱用、壁用)
モータ固定金具(肩用、天井用)制御モータ増設ボックス
KSMonアプリケーション
KSMon用タブレットPC
別途必要な資材 開閉機構構造(リブラントチューブ、ガイドパイプ等)
モータ配線延長用配線など